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せっかくなので、こちらの縫い方を使って名刺入れ(カードケース)を作ってみようと思う。
誰かしらの参考になれば幸いだ。
【トコ処理】
今回はトコ面が見える場所があるので、しっかりとトコフィニッシュで仕上げておく。
トコフィニッシュを塗布したら、ガラス板などツルツルしたもので
一方方向になでつけるように押さえていく。
【ヘリ漉き】
【ヘリ漉き動画】
動画のようにヘリを漉いたら、薄くボンドをつけて折り返す。
ボンドはできるだけ薄く、均一に塗ることがコツだ。
塗ったら張り合わせ、しっかりと押さえて固定する。
限界まで薄く漉いたので、折り返しても厚みがほとんど変わらない。
【コバ磨き】
組み立てると磨けなくなってしまう部分のみ先に仕上げる。
コバは手をかければかけるほど、光り輝く。ぜひ納得のいくまでコバを磨いてみてほしい。
【ヘリ返し部分縫製】
ボンドでしっかりと貼ってはいるが、
念のため、というか私の好みでヘリ返し部分を縫製する。我ながら惚れ惚れする縫い目である。
【ホック留め(凸側)】
ホックの凸側はカードに当たらないよう隠してしまうので、ここで取り付ける。
【ホック留め(凸側)動画】
【パーツ合体・穴あけ~縫製】
カードスロットパーツと中身のパーツを貼り合わせる。
縫い線を描く。
【穴あけ&縫製動画】
菱目打ちで縫い穴を空けて、縫い上げていく。ぜひ動画を見てみてほしい。
【写真のような縫製ミスに注意!】
たまにあるのが、後ろの針を通したときに先に通した糸を刺してしまう事故だ。
このまま引き抜いてしまうと先の糸を引っ張り出してしまってぐちゃぐちゃになる。
非常にめんどくさい事態になるので、写真の段階で気づいて対処してほしい。
慣れてくると、指先に「ん?固い・・・」という感覚があるので、ある程度分かるようになる。
【パーツ合体・銀面への接着方法】
さて、すべてのパーツを合体させていく。
フラップパーツにマチを貼り合わせる。
銀面(オモテ面)にボンドで接着するときは
ヤスリやカッターなどで毛羽立てると接着力が上がる。
マチとカードスロットの高さを合わせて貼り合わせる。
先述したように内部側からホックが見えないのが分かるだろうか。
カードに引っかかったり、跡が付いたりしないようにしてある。
うーん、磨きがいのありそうなコバである。
【全体の穴あけ~縫製】
コツとしてはカードスロット部分など、段差がある部分をしっかりと避けて穴を空けることだ。
段差に刃がかかると革を切ってしまうことがある。
【マチ部分の穴あけ~縫製】
折り返してマチと貼り合わせる。名刺入れの形になる。もう少しだ。
マチにカッターマットを挟み込むやり方がきれいに穴を開けやすい。
できれば目に見える部分は目に見える面から穴を空けた方がいい。
特に厚さがある場合は菱目打ちがブレやすいので、
一見きれいに穴が空いていても裏を見てみたら微妙にズレていてきれいに縫えなかった
という悲しい事態がよく起こる。それが目立つ場所であれば、もう台無しである。
【ホック留め(凹側)】
【ホック留め(凹側)動画】
さて、ホックを留めてコバを仕上げれば、いよいよ完成である。
【完成!】
【新旧比較:ヘリ返しの有無がもたらす高級感の差】
余談だが、以前ほぼ同じ形で名刺入れを作った時は
カードスロット部分などもコバ磨き仕上げのみで仕上げた。
やはり手がかかるだけあって高級感は段違いであると思う。
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