【起業】競争相手は自分の鏡。競合分析をしよう!

起業準備、進んでますか?

起業してやりたいことが定まってきた諸君らにおすすめしたいこと、それが競合分析だ。

それ自体はよく聞く言葉だと思う。
私もよく競合店に視察に行っていた。意味もよくわからないまま。

私はひたすら自分の中にやりたいことを探してきたクチだが、
就職して、いろいろなことを経験して
結局人は人の中でしか生きられないことを知り、相手がいるから、商売ができるということを知った。

で、何が言いたいかというと、
競合分析をすると自分のことがかえってよく見えてくるということだ。
以下に具体的に書いていこう。


複数の競合を分析すると見えてくる業界の常識と自分の目指すべき立ち位置

融資のサポートをしているところに相談に行ったときにこう言われた。

「競合の分析はしていますか?最低でも5、できれば10以上、20社くらいは競合の分析をしておいたほうがいいですよ。」

正直言われたときはそんなに競合おらんわと思ったが、
探してみると意外といるもので、関東に絞ってみても10社以上は競合と言える会社を発見した。インターネットは偉大である。

そこで自分のやりたい業態と照らし合わせて以下の4点に絞って比較分析を行った。

業態(客数と客単価と店舗規模)

私に関して言えば、ココは正直すでに近似業界にどっぷり浸かっていたいたから得られたデータもある。
とはいえ、時間をかければ全く推論ができない分野でもない。(迷惑をかけないように)丸1日その店にいればおおよその客数と客単価は測れるし、あるいは時間を決めて決まったレジのレシートを取っていけばレシート番号から客数の推定をすることもできる。
店舗の広さと商品数・ラインナップから誰をターゲットにした店なのかを推測してみて、実際の客層(性別・年齢層・貧富)はどうか見てみる。

自分がやりたい店と比べて、どこが似ていて、どこが似ていないか。
どこを似せて、どこを似せないか。という視点で見てみる。

競合と丸被りした店で勝つためには大量の資金と大安売りが必要になる可能性が高い。
そんな資金は我々にはない・・・!

商品ラインナップと価格帯

私は色々な商品を取りそろえたいわゆる雑貨屋をやるつもりはなく、
やることをかなり絞ったお店を作るつもりなので、
競合分析においてもそこに絞ったラインナップと価格帯の分析を行った。

店舗ごとにラインナップと価格をすべてエクセルに入力していき表を作成した。
商品数と価格の平均を算出していくと、店舗ごとの特徴が見えてくる。

それと同時に自分が最低限どの程度の商品数を持っておくべきかの目安が見えてきたり、
ポッと空いている価格帯が見えてきたりする。

商品ラインナップの横断的分析

次に店舗ごとではなく、商品ごとに分析を行った。まずはラベリングだ。

ラベリングとは読んで字の如くラベルを貼っていく作業だ。

例えば、A社に極厚!ロングウォレット!という商品があって、

B社にスムースウォレットという商品があって、

C社にセンチュリーという商品があったとする。

このままだとA・B・C社の比較がしにくい。

そこで、上記3種はすべて財布カテゴリとしてラベリングする。

このように商品ラインナップの商品をざっくり名前をつけていくことを

横文字でいうと、ラベリングと言う。

こうしてこれは財布。これは、キーケース。これは・・・スマホケース。

という具合だ。

とりあえず思いつくままに名前を付けていって、途中で削除して、他グループに吸収したり、やっぱり分割したりということをしていけばよい。

エクセルで表にするとあとから扱いやすい。

ラベリングが完成したら店舗関係なく、ラベルごとに並び替えてみよう。

そうすると見えてくることがある。


これは私が以前ラベリングしてみたデータの一部である。
※数値はいじってあるので参考にしないように。

このように財布が20個、名刺入れが15個、キーケースが18個・・・平均価格がそれぞれいくら・・・
というのが見えてくると、
じゃあやっぱり財布と名刺入れとキーケースは自分の店のラインナップには
加えておいたほうがいいな!とか
平均がこのくらいの価格なら、自分のところはこれらよりちょっと安く(あるいは高く)設定してみようかな!
とか自分の頭の中だけでしか考えていなかったモノに説得力を持たせることができるようになる。

自社メイン事業(予定)との比較

ラベリングに関しても自社のメイン事業に関連したものを調べることにはなるのだが。
普通、会社というものはいろんな仕事を多角的に行っているものだ。
カフェにしても、コーヒー ランチ ディナー 居酒屋的な深夜営業 物販などなど各社工夫を凝らして生き残りを図っている。
メインはカフェでも、全く別の事業を持っている会社もあるだろう。

小さいお店を作るわれらは大手チェーンのように手広く事業を展開することは難しい。
突き抜けた1点を深化させた店舗を作ったほうが生き残りやすいと思われる。
その1点に絞った競合分析をすれば、おのずと深化が進むというものだ。

例えば自社はランチメニューに自信アリ!(予定)としてみよう。

そうしたらいろんな競合他社のランチメニューに絞って分析をしてみよう。
種類やメニューの数、価格などを比較していくと、その店の戦略なんかが見えてくることもある。
自社で取り入れられそうか?逆に差別化ができそうか?
そういうことを考えていくといい。

これまで考えてきた自分のビジネスモデルがオリジナリティあふれるものか、
実はありふれたものだったかも見えてくるかもしれない。

敵を知ることは自分を知ること。客観視から見つける自分の強み。

敵、と言うと言い過ぎかもしれないが、鏡も持たずに自分を客観視するというのは非常に難しいものだ。

自分の見た目だけなら本物の鏡で確認すればいいが、
起業計画という姿の見えないもののための鏡が競合だ。

鏡は毎日見るものだろう。

競合調査も一緒で、継続して見ていくことで、相手のことも、自分のこともだんだんと見えてくる。

自分の起業計画を客観的に見れるようになってくると、その強みもまたしっかりと見えるようになってくる。

先にも書いたが

突き抜けて深化した店舗のほうが生き残れる可能性が高い。

弱点の補強も必要だが、どうやったら自分の強みが最大限発揮されるかを考えたほうが効率がいいし、なにより楽しい

まとめ

競合の分析は起業するなら必須だ。最低でも10~20社は調べよう。
店舗の広さ・客数・客単価を調べてみよう。
商品ラインナップを調べてみよう。
ラインナップをさらにラベリングして再分類してみよう。
分析の中から見えてきたじぶんの強みを深化させよう。

それでは楽しい起業計画を。

革ニキ Written by:

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