皆さんこんにちは、革ニキです。
今日は、生成AIを活用してキャッチコピーを考える過程について、私自身の経験を交えながら話そうと思う。ビジネスの世界で、魅力的なキャッチコピーの重要性は言うまでもない。しかし、その作成には時間と労力がかかるものだ。そこで登場するのが、ChatGPTやClaudeといった生成AIである。これらのツールを使えば、アイデア出しから洗練まで、効率的にキャッチコピーを作成できるのだ。
0→1のアイデア出しから60→1の選択へ
日本語のキャッチコピー「手で稼ぐあなたの手を増やす」の英訳をしようと考えた。というのも、人に伝わりやすい言葉として日本語のキャッチコピーを作ったのだが、シールやロゴにする時にはどうにもお洒落するのは難しいと感じたからだ。
このプロセスで、私はClaudeに相談した。AIとの対話を通じて、アイデアを膨らませ、選択肢を絞り込んでいくのである。
最初のプロンプト:「手で稼ぐ、あなたの手を増やす」がキャッチコピーですが、これの英語バージョンを作成したいです。ただの英訳ではなく、世界観をうまくあらわした、洗練されたものを作ってください。
ChatGPT:「手で稼ぐ、あなたの手を増やす」というキャッチコピーを英語にする際には、そのニュアンスと世界観を保ちつつ、クリエイティブで洗練された表現にすることが重要です。以下のような提案はいかがでしょうか?
英語版キャッチコピーの提案
- “Empower Your Craft, Multiply Your Hands”
- あなたの技術を強化し、手を増やす
- 「手で稼ぐ」の部分を「Empower Your Craft」で、技術やクラフトを強化するという意味を込めました。「Multiply Your Hands」で、手を増やすというニュアンスを表現しています。
- “Elevate Your Skills, Extend Your Reach”
- スキルを向上させ、影響力を広げる
- 「Elevate Your Skills」でスキルを高めるという意味を強調し、「Extend Your Reach」で手を増やす、つまり影響力や範囲を広げるというニュアンスを含めています。
- “Craft with Purpose, Expand Your Horizons”
- 目的を持って創作し、視野を広げる
- 「Craft with Purpose」で意図を持ってものづくりをするという意味を強調し、「Expand Your Horizons」で手を増やすことを視野や可能性を広げるという形で表現しています。
- “Harness Your Hands, Amplify Your Impact”
- あなたの手を活かし、影響力を増幅させる
- 「Harness Your Hands」で手を活かすという意味を込め、「Amplify Your Impact」で影響力を増幅させるというニュアンスを表現しています。
おすすめのキャッチコピー
“Empower Your Craft, Multiply Your Hands”
このフレーズは、クリエイティブな活動を通じて自分のスキルを高め、影響力を広げるというコンセプトをシンプルかつ力強く表現しています。
と提案してくれた。提案を見ながら、~~hands,~~handsという風にhandsを繰り返すキャッチコピーの形式を思いつき、考えてもらった。
ChatGPT:もちろん、handsを繰り返して使用するキャッチコピーを考えてみます。以下の提案をご覧ください。
キャッチコピーの提案
- “With Creators’ Hands, Reach More Hands”
- クリエイターの手で、多くの手に届く
- クリエイターの手を強調し、その影響が広がることを表現しています。
- “With Crafting Hands, Touch Business Hands”
- クラフターの手で、ビジネスの手に触れる
- クラフターの手がビジネスの世界に影響を与えることを示しています。
- “From Maker’s Hands, To Every Hand”
- メーカーの手から、すべての手へ
- クリエイターの手が最終的に多くの人々に影響を与えることを表現しています。
- “By Skilled Hands, For Every Helping Hand”
- 熟練の手で、すべての助けを求める手へ
- 熟練の手が他の人々の助けになることを示しています。
おすすめのキャッチコピー
“With Creators’ Hands, Reach More Hands”
このフレーズは、クリエイターの手を強調し、その影響が広がることをシンプルかつ効果的に表現しています。
うーん、どうにもしっくりこない。長くて言いにくいし、ちょっと伝えたいこととズレているような気がする・・・。
そうして感じたことを素直に生成AIに伝えていく。どれだけ理不尽な文句を言っても怒らないのが生成AIのいいところだ。
そうして作られた60個ほどの候補から、私は “Hands-on Craft, Hands-on Creativity” という方向性に惹かれた。ここまで1時間もかかっていなかったと思う。
洗練と改善のプロセス
次に、「共創」や「稼ぐ」といったニュアンスを加えたいと考え、Claudeに相談した。すると、”Cocreation” という単語を使用した “Hands-on Craft, Hands-on Cocreation” が提案された。
しかし、発音の観点から “Cocreation” が少し長く感じられたため、さらなる改善を求めた。AIとの対話を重ねることで、より洗練されたアイデアに到達できるのである。
最終決定:シンプルで力強いキャッチコピー
最終的に、Claudeは “Hands-on Craft, Hands-on Growth” を提案した。このキャッチコピーは、以下の理由から非常に魅力的である:
- 短く力強い言葉で、覚えやすい
- “Craft” と “Growth” の音の類似性が、聴覚的な一貫性を生む
- 個人の成長からビジネスの成長まで、多面的な意味を持つ
- クリエイターの実践的なスキルと成長の両立を示唆している
生成AIの活用:ビジネスにおける可能性
このプロセスを通じて、生成AIがキャッチコピー作成において非常に有効なツールであることが分かった。AIは単なるアイデアの源泉ではなく、ブレインストーミングのパートナーとして機能するのである。
ビジネスにおいて、AIをこのように活用することで、クリエイティブな作業の効率を大幅に向上させることができる。例えば、マーケティングキャンペーンの立案や、商品名の考案などにも応用できるだろう。
皆さんも、自社のブランディングやマーケティングに生成AIを活用してみてはどうだろうか。AIとの対話を通じて、新しいアイデアや視点を得られるかもしれない。
皆さんも、AIを活用しながら、自身の「手作業」の価値を再発見し、ビジネスを成長させていってほしい。それでは、また次回の投稿でお会いしよう。