革製品の醍醐味の一つといえば経年変化だろう。
当店のオイルレザーはタンニン多めのコンビ鞣しオイルレザーなので
劇的な経年変化を楽しむことができる。
実際に1年以上使用したミニマムサブウォレットの写真を見ながらそれを確認していく。
想像以上に恐ろしい変化をしていた。
【2019年6月】
2019年6月、このオイルレザーを使用したミニマムサブウォレット第1号は誕生した。
まだ色も明るく、革の張りも強い。
【2019年7月~10月】
使用を始めて2か月程度で経年変化を感じ始める。
革全体がくたっとなじみはじめ、よく触れる部分に多少しわが寄ってきた。
【2019年11月】
オーダーで同じ革を使った新品を作成したので、並べて作成。
明らかに全体的に色が濃くなり、特にコバの色濃さと輝きは目を見張るものがあった。
手触りも当初は少しけば立ったようなざらっとした手触りだったものが
ツルっとした手触りへと変化していた。
【ワークショップ】ミニマムサブウォレット【¥12,320】
※ネット予約は500円先払いいただき、
当日差額をお支払いいただくようになります。
【2020年8月】
そして現在である。
常に肌に触れる部分とそうでない部分でかなりの色みの差が出ていた。
曲げ伸ばしをする部分には大きくしわがよるようになり、
縫い目やフラップが当たる部分はその形が浮き出てくるようになっている。
このように皮革製品は作ったところが完成ではなく、
使いこんで自分だけの形にしていくこともまたレザークラフトと言える。
経年変化が強い革、弱い革、早い革、遅い革、
どれがいい革と一概には言えないが、
当店の革は使っていて楽しい革であることが断言できる。
ぜひあなたの財布を作って、見せてほしい。