このキャッシュレス時代において、
求められる財布の形もずいぶん変わってきたようだ。
私の財布の変遷を見ながらそれを辿っていこう。
財布と言えばまずはロングウォレット
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90~2000年代ごろのシルバーアクセブームにがっつり影響された私(十代)は
ホルダーに入れたロングウォレットを腰からぶら下げウォレットチェーン(あるいはロープ)で
ベルトループとつなぐスタイルを2020年になっても継続している。
まぁ実際さっと取り出して現金払いなりカード払いなり
するのは便利なので、もうしばらくはこのスタイルだろう。
お札、小銭を中心に
免許証、保険証、クレジットカード、ポイントカード
商品券、果てはレシートまで・・・
なんやかんやいろいろ持ち歩くものが多い現代人にはまだまだ
まったくの不要とはいいがたいモノである。
コインケース併用時代
社会人になりずっと腰に財布をぶら下げておくわけにもいかなくなり、
交通系ICと一緒にポケットに入れておける小さい財布が必要になったので
作ったコインケースである。
このコインケースの登場で私のロングウォレットから小銭入れが消えた。
ここから交通系ICが便利すぎてキャッシュレスに移行が進んでいく。
ミニマムサブウォレットの登場
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コインケースだけ持ってフラっと出歩くことが増えていた
時期、困っていたことがあった。
交通系ICが使えなかった時、現金払いになるわけだが
お札を入れる場所がなかったので、いざというときに足りない・・・
という事故が時々起きていたのだ。
そこで生み出されたのがこのミニ財布である。
お札・小銭・カードが1枚がポケットに入る。
だいたい事足りる時代がやってきた。
カードが複数枚入らないので、ロングウォレットとの併用は継続しているが、
ロングウォレットを腰から抜く頻度はかなり減った。
というか別のクレジットカードを使うときか、免許証・保険証を見せる時くらいしか
長財布を開くことがなくなった。
ウォレットロープに鍵をつけているので、ほとんどデカいキーホルダーである。
次世代への架け橋、フラグメントトラッカーウォレット
ジャンパーホックが2個付いたフラップに
カードスロットが1枚というトラッカーウォレットの特徴と、
外側に露出したカードスロットというフラグメントケースの特徴を合わせた作品。
着想から実際に完成させるまで半年以上かかった作品である。
試作1号である。
まだロングウォレットのイメージから抜け出せておらず、
また、ワークショップで作るには手間がかかりすぎるのでお蔵入りしていた。
ミニマムサブウォレットとロングウォレットの中間サイズとしたことだ。
それによりこのキャッシュレス過渡期を狙い撃つデザインを作ることができた
と自負している。
手にすっぽり収まる革の塊感がたまらない作品であるので、
ぜひ手に取ってみていただきたい。
次世代の財布、フラグメントケース
ここ数年キャッシュレス決済が進んでいく中で生まれてきた財布が
フラグメントケースである。
フラグメントとは断片、かけらという意味である。
ざっくりした定義としては
少量の現金が入ったり入らなかったりする。
くらいだろうか。
当店でフラグメントケースを作るなら
絶対に外せない要素が、“作りやすさ”。
L字ファスナータイプをよく見るが、これはあまり初心者向きではない。
パスケースを発展させたような形がよいだろう。
当店のフラグメントケース第1弾はコインケースを排除し
極限まで薄さを求めた。
AigiSのフラグメントケース第1弾
重なりNGな交通系ICスロットが1枚
通常カードスロットが3枚
二つ折りで収納するお札入れが1ヶ
ポケットに入れても違和感が少ないギリギリのサイズ感。
薄さは6㎜程度まで薄くできた。
AigiSのフラグメントケース第2弾(試作中)
いかにキャッシュレス時代といってもまだまだ現金が求められる場面は多い。
コインケースはやっぱり必要だろう。
画像はどうにか薄さと難易度を犠牲にせずにコインケースを実装できないかと
試作中のものである。
この構造なら全体の厚さを1㎝程度に抑えることが可能である。
第1弾の倍ほどの厚さにはなるが、その分作りもしっかりするので、
安定感、安心感は増したように思う。
こちらはもう少し難易度、というかデザインを詰めてから
リリースしたいと思うので、楽しみにしておいていただきたい。
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