instagramを見ていたら最近気になっている企業さんが
この展示会に出展するって書いていたのを
偶然見かけて、かつ仕事も休みだったので、フラッと行ってみた。
恥ずかしながらこの展示会のことは全く知らなかったのだが、
まぁともあれ、毎年同じ展示会に赴き「今年も新しいものは特に見つからなかったなぁ」
とぼやくだけではいかにも凡庸であろう。
好奇心は忘れぬようにしたい。
革関連で出展されていたのが2メーカー
★portierra(ポルティラ)さん★
と
LEATHERECTIONさん
である。
portierraさんは関西の鹿革メーカーさんで、LEATHERECTIONさんは北海道の鹿革メーカーであった。
両社ともに既製品だけでなく、皮革そのものの販売もされているとのことで
いずれ取引できれば幸いである。まぁ“いずれ”なところが悲しいが。金と権力が欲しい(笑)
2メーカーに共通しているのが最近流行りのジビエである。
鹿さん猪さん増えすぎ問題で狩られているものの
有効活用できずに捨てられてしまっている皮が大量にあるらしく
それをなんとかしようとしているメーカーさんが最近増えている。
東京だと山口産業さんがレザーサーカスという企画を行っていたりする。
portierraさんは白い鹿革がメインのようだ。さすが白鞣しの兵庫。
非常に優しい手触りで、ベビーシューズなどが置いてあった。
また、白いので様々な色に染めることができるとのこと。
ロットさえまとめてくれれば固さや色を細かく指定できるとおっしゃっていた。
これは会場でもらった鹿革のサンプルである。非常に美しい白色である。
LEATHERECTIONさんは狩りの段階から関わっているとのこと。
北海道で狩ってから1時間半以内に処理をした新鮮な皮だけを用いた皮革を製造しているのだそうだ。
こちらも固さや色など細かい要望に応えてくれるとのこと。
なにより狩りから加工まですべてに関わっているので、
ライフスタイルショップに最適な“ストーリーを持った商品”を提案できるというのは魅力的だった。
こちらは忘れず許可をもらってブース写真を撮らせていただいた。鹿の頭骨がかっこいい。
両社とも通常の革屋さんには卸していないそうで、買いたい場合は直接オーダーすることになるそうだ。
一般的な鹿革の特徴は軽く、水に強く、非常にやわらかで通気性もよい。
さらに国産で環境にも配慮した革となればストーリー設定は完璧である。
モカシンシューズなどに加工すると非常に履き心地のよい靴ができるのではないだろうか。
停滞気味だった昨今のレザークラフト業界に新たな風が吹き始めているようで、
ワクワクする展示会であった。
他のブースも若い人が多く出展しており、
あぁまだこんなに若い人たちが頑張っているんだなぁとうれしい気持ちになった。
日本経済は今後シュリンクはしていくのだろうが、決してまだ死んだわけではないのだ。