針、糸、菱目打ち揃えて、革を買ってとりあえず一個作品を作ってみたそこのあなた。
初めて形になった作品に満足感を覚えつつも、やはり既製品とはちがうなぁ。。。と思ったりはしていないだろうか。
素晴らしい
そんな向上心あふれるあなたには、次に集めるべき工具達を紹介したいと思う。
【レベルアップ工具はコレだ!】
ヘリ落とし
革の端を削り落とすための工具だ。これを使うと直角であった革端(コバ)が(極端に言うと)砲弾状になる。
カドがあると、めくれるというか、見た目もイマイチだし、手触りも悪い。
ただし、(だいたい)2mm以上の厚さがあり、比較的固い革じゃないと非常に使いにくかったりする。
革が薄い場合や、柔らかい場合はサンドスティックで地道に削った方がいいかもしれない。
ステッチンググルーバー
縫い線を溝を掘りながら付ける工具だ。
丸いカッターの刃が付いており、革に押し付けながら引くとピロピロと溝を掘ってくれる。
これもヘリ落とし同様薄い革や柔らかすぎる革には不向きだが、これをやると溝に糸が沈むので、擦れにくく、切れにくくなる。
収まりが良くなるので、見た目もよくなる。
革漉き
プロも嫌がる(笑)革を薄くする=漉きをするための工具である。
縫い合わせる部分を薄くすることで一段下げて、糸が切れにくくしたり、革端を折り返すヘリ返しをするときに厚さを半分にしておけば厚さが変わらなくなるなど、完成度をあげるには必須の道具である。
ローラー
なんなら最初から持っててもいいかもしれない工具だ。ボンドなんかで貼り合わせた時に圧着に使う。
均等にしっかりと力が加わるので広い面積を貼り合わせる際には必需品である。
【金属パーツは魅惑の輝き】
コインケースや、財布など、ボタンが必要な作品も多い。作品のアクセントになることのあるので、しっかりと扱えるようになりたい。
バネホック・バネホック打ち
バネが入っていて、でっぱりを挟んで留めるタイプのホックボタン。ジャンパーホックと比べると軽い力で留め外しできるので、小さい作品などに使用することが多い。
ホック打ちはオスメスの2本セットとなる。各サイズ専用の打ち具があるので、間違えないように注意。
ジャンパーホック・ジャンパーホック打ち
大きい輪と小さい輪がはまって留まるタイプのホックボタン。ジャンパーでよく使われているから?かどうかは知らないが、ジャンパーホック。
結構留めはずしに力がいるので、鞄など大きめの作品に使うことが多い。
ホック打ちは1本でオスメス両方使える。これもサイズがあるから注意が必要。
カシメ・カシメ打ち
これは留めはずしするボタンではなく、固定するための金具である。連続で打って飾りにしたり、縫わずにカシメだけで作品を仕上げたりする人もいるとか。個性の出しどころでもある。
打ち台(オールマイティプレート)
打ち具と一緒に必要になるのが打ち台だ。力を逃がさないようにするのと同時にへこみがあるので、カシメやホックの丸みをつぶさずしっかりと留めることができる。なくても留められるなくもないが、絶対にあったほうがいい。
【レースアップは思ったよりカンタン】
作品の高級感をあげられるレースアップ。ぱっと見非常に難しそうに見えるが、最初と最後さえできてしまえば、案外縫うよりも進むスピードが速くなるので意外とカンタンだったりするレースアップ。ぜひ試してみてほしい。
革レース
専用の革ひもがある。薄く漉いてあり、トコも処理済み。使いやすいように90㎝でカットしてある。斜めにカットして継ぎたしながら編んでいく。2㎜巾と3㎜巾がある。
レース針
革レースの先端に付けて使用する。革レース同様2㎜巾と3㎜巾があるので、併せて使う。
平目打ち
菱目打ちと違い、まっすぐな穴が開く。これもやっぱり2㎜巾と3㎜巾がある。そして1本、2本、3本とある。
【まとめ】
上記の工具は使うのに少しコツが必要で練習しないと上手に扱えないものもあるが、作品の完成度が間違いなく上がるものだ。
ぜひ慣れてきたら試してみてほしい。