レザークラフトを始める?じゃあまずこれ買おう

カッコいい趣味が欲しい

彼女や奥さんに手作り品をプレゼントしたい

「え?この財布、どこで買ったかって?自分で作ったんだよ」

言ってみたくないか?

言ってみたくなった人はこのまま読み進めよう。


【最低限必要な工具は?】

レザー工具は色々あるが「最低限これは」という工具を書いていく。
価格も書いているが、あくまで参考価格。結構店やメーカーで違うからだ。
革用手縫い針

革用の手縫い針というものがある。革の手縫いは菱目打ちで空けた穴に通して使うものなので、とがっている必要がない。
むしろ革を傷つけないように針先を丸めてあるのだ。
逆にナイフのように研いである三角針という針もあるが、あれば薄い革に穴をあけずにブツブツ縫っていくための針だ。
今回のように菱目打ちなど工具をそろえるなら、とりあえず必要はない。


糸は大きく分けて、麻糸と化繊糸(ポリエステル・ナイロンなど)に分けられる。
これは好みで使い分けるようになるが、初心者はとりあえずロウビキ済みの化繊糸を選んでおくのが無難だ。
色数が豊富である上に、縫い終わりをライターで焼き留めることができる。
ロウビキとは糸にロウを塗りこむことを指す。これをすることで、糸自体の強度をあげ、滑りをよくして縫いやすくする。
ロウビキ済みであれば、ロウを引く手間を省くことができるので楽だ。
麻糸は雰囲気が出る、というところだろうか。天然素材の牛革に天然素材の麻糸はよく合う。

色・素材だけでなく、太さも数種類あることが多いので、革に合わせて好みに合わせて、好きな糸を探してみるといいだろう。

菱目打ち
革に等間隔で縫い穴を開けていく工具だ。これによって美しい縫い目を生み出す。
1本目打ち、2本目打ち、4本目打ちの3種類をまず買っておくといい。長い直線用に16本目打ちなどもあるが、力が分散して少し扱いにくいので、とりあえずは4本までで十分だ。
また、縫い目の間隔に種類がある。一般的には3㎜ピッチ(刃巾1.5㎜)と4㎜ピッチ(刃巾2㎜)の2種類が置いてあることが多い。
これまた好みだが、コインケースなど小さい作品を作るなら狭いピッチ、長財布やかばんなど長い距離を縫う作品なら広いピッチの菱目打ちを使うといい。
単純に広いピッチのほうが縫う回数が少なくて済むので、初心者は広いピッチを選んでもいいかもしれない。

目打ち
これは家に千枚通しなどがあればそれで代用してもいい。穴を広げたり、カドに1個だけ穴を開けたり、あれば何かと便利だ。

ゴム板
菱目打ちや目打ちを打つときは下に何か敷いておかないと、テーブルを傷つけたり、刃を痛めてしまったりする。
100均のカッターマットなどでもいいが、大きめのゴム板を買っておくと音も小さくなるので、自宅でレザークラフトをやるなら
買っておいても損はない。

木槌
正直100均のゴムハンマーでも構わないが、木槌のほうがかっこいいと思わないか?あと手にしっくりくる。
ちなみに私はうるさいので木槌に革を貼って、ちょっと静かになるようにしている。意味は・・・

銀ペン
銀色インクのペンだ。別にボールペンでもいいが、この銀ペンは書いた直後なら消しゴムで消せる(時間がたつと消えにくくなるから注意)。
ガチのサイトに行くと、クロム鞣しの革なら銀ペン、タンニン鞣しの革なら目打ちでとか書かれているが、別にどっちを銀ペンで書いてもいいじゃないか。
※クロム鞣しは革が柔らかく弾力に富むので目打ちで印がつけにくい、タンニン鞣し革はその逆。ちゃんと理由がある。

トコ・コバ処理剤(トコノールetc

革ウラ(トコ面)のケバケバを抑える樹脂。協進エル・セイワのトコノールやクラフト社のトコフィニッシュなどが有名。
切った端(コバ)を磨くのにも使う。何枚か貼り合わせたコバをヤスリがけして段差をなくし、トコノールをつけてスリッカー磨けばあら不思議、まるでもとから1枚であったかのような輝きが。
粉末のCMCというトコ処理剤があるが、初心者はおすすめしない。
水に溶いて使うのだが、溶解に半日かかるうえに保存も1週間ほどしかできない(時間がたつとただの水みたいになる)。
1枚革のトコを一気に仕上げるなど、大量に使う予定がなければ、トコノールを買ったほうがいい。

最初から色が付いているアクリル被膜を作ることで塗るだけで処理が終わるコバコートなどもあるので、必要に応じて
使い分けるといいが、男なら磨く楽しさを知ってほしいと個人的には思う。

スリッカー

トコ処理剤と合わせて使うものだが、主にコバ仕上げに使う。
トコ処理剤を塗って、少し染み込ませてからスリッカーで磨くとピカピカ光りだす。
その瞬間がたまらなく好きな人は多い。

大体レザークラフトをやってる人は”自分はここに拘っている”っていうのがあるが、コバ磨きには特に拘る人が多い印象。
ハマるとトコトンハマる仕上げ工程である。

サンドスティック(紙ヤスリ)
これはあると便利なグッズだ。ちょっとしたコバの段差や、角を丸めたい時などに重宝する。

カッター 定規etc

貼り合わせたり、切ったり、計ったり。

工作するならいるやろってモノはレザークラフトにも使えるものが多い。

家にあるものをうまく使おう。

糊に関してはサイビノールという糊がサラッとしていて塗り広げやすく、かつ強力にくっつくのでオススメだ。

【まとめ:とりあえずこれ買っとけ】

色々書いてきたが、正直「針」「糸」「二本菱目打ち」「ゴム板」「ボンド」あたりがあればとりあえずカタチにはなる。

ただ、せっかく時間をかけて作るのだ。

「え!作ったの!?すごーい!」

と言われたいじゃないか。

レザークラフトはいい革、いい工具を適切に使うと仕上がりが劇的に変わる。

ぜひ未来のカッコいい自分に投資をしてみてほしい。



革ニキ: