男なら誰しも一度は考えるであろう一国一城の主になる、起業。
しかし起業するにしても何から始めたものか、わからないことも多いと思う。
私も分からないことしかなかった。正直今もよくわかっていないことも多い。
というか起業してないし。
しかし、起業について勉強を始めて数年。
これから起業を考える方々の参考になる部分も多少はあるかと思い、筆をとった。
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【何(なん)で起業する?】
大事なことだ。起業を通してどういう自分になりたいか。起業でなくてはその目的を達成できないのか。
起業すること自体が目的の起業家(起業して大きくして会社を売却してまた次の起業をする)を目指すのではなければ、起業はあくまでその人生の目的のための手段であり、ゴールではないということを肝に命じておかなくてはならない。
まぁこれは起業について調べていくうちに目的が見えてくることもあるだろうし、当初の目的から変わってくることもあるだろう。
とにかく起業することがゴールではない、ということを意識しておけばそれで構わないと思う。
【何(なに)で起業する?】
さて、人生の目的(ちなみに私はカッコよく生きるだ)を見つけたら、それを達成するための手段を考えよう。
何を売る?何を売りたい?
店(事務所)を持つ?ネットでやる?
競合はどんな相手がいる?勝つためには?
今見えている需要は?これから掘り返す潜在需要は?
自分がこれまでに得てきたスキルやこれからなる理想の自分、そして世の中の需要や競合のことを考えて、会社の形態=業態を決めていこう。
ちなみにこれも起業準備を進めていくうちにどんどん変わっていくものだ。というより変わってしかるべきだ。
変わっていけば変わっていくほど、それはあなたオリジナルのモノになっていくはずだ。
オリジナルとは、つまり競合がいない(少ない)ということ。一番になりやすいということ。
他で売っていなければ、あなたの所で買うしかないのだ。モノであれ、スキルであれ。
私も8年前と今とでは考えていたものがずいぶん変わっている。変わっていないものは”起業するという意思”と”カッコいいかどうか”という基準だけだ。
【資金はどうする?】
さて、世の中のモノゴトの大半は先払いの後回収だ。
先立つお金がいるのだ何事も。
多くの方は融資を考えるだろう。
国が起業を推進しているので、低金利かつ低自己資金で融資を受けられるものも多い。
調べると融資(借金)ではなく補助金として返済不要のもらえるお金もあったりする。
ちゃんと調べて有効活用しよう。
※補助金は後からもらえるものが多い。その場合ひとまず自己資金で立て替える必要があるので注意。領収書もらって、それを元にお金が返ってくるイメージ。
とりあえず東京都の融資制度をいくつか紹介するが、地方でもUターンやIターンを狙って融資をしているところは多い。ぜひ探してみてほしい。
★日本政策金融公庫★
★東京商工会議所★
★東京都創業サポート事業★
【自己資金はいくらいる?】
融資を受けるにしても必要な開業資金の100パーセントを融資で賄うなんてのは当然できない。
いくらかの自己資金は必要だ。ではいくらいるのか?
まず融資額の上限は自己資金分と考えてよい。(よほど優秀な事業計画書があれば融資を多くもらえるかもしれない)
つまり必要な開業資金の半分は自己資金である必要がある。
では、開業資金はいくら必要なのか。
これは事業形態や規模によるので一概に言えないが、店舗を持って商品を売る雑貨屋のような形態を取るなら、500万〜内装に拘って1000万というところだろうか。
つまり自己資金は最低でも200万〜250万程度は貯めないといけないということだ。当面はそれを目標にしてもいいと思う。
それ用の口座(普通口座でいい)を作って月々いくらと貯めていけばいい。融資の際には自己資金の証明がいるから、最初から通帳があれば便利だ。
なぜ開業資金が500万必要なのかの内訳を考えていくと、自分に必要な開業資金額が計算できるようになる。エクセルで計算式を組み立てて、必要だなと思うものをすべて列挙していけば、自ずと答えは出る。
例えば雑貨屋を例にザックリ(ほんとにザックリ)書いていくと
内装費等(商品展示用の什器50万、レジ関係20など、壁・床10万、固定電話20万、工事費100万・・・)計200万
商品仕入・・・100万
運転資金3~6ヶ月分(自分の生活費+固定費=家賃とか仕入とかそういうの)180万
計480万
ザックリ過ぎる上に結構少なめに見積もっている感じがするが、まぁそういうことである。
これを詳細に詳細にコピー用紙1束まで詰めていけば、おのずとあなたの開業資金が見えてくる。
【結局何から始めたらいいか】
こんなことをやりたい!と夢を持ったら、その業界に飛び込んでみることが一番。働くことがそのまま勉強になる。
私は新卒で飛び込んでみたら辞められずに7年経ってしまったが(笑)
ぼーっと見るだけじゃなくて、文字に起こしてみて、横並びにしてみたり、並び替えてみたり、比較してみる。
そうするとポッと市場に抜け落ちている場所が見えてくることがある。そこを狙うためにはどんな仕組みを作ったらいいかを考える。
周囲に起業した人がいなくても、上記のサイトや無料セミナー、ビジネス書など、助けになるものはたくさんある。
とにもかくにもお金がないと何もできないので、がんばって貯めよう。